【病理学教室の創立】 1896年(明治29年) 7月、「京都帝国大学創立計画ニ関スル諸案」が発令された 帝国大学大学院2年生だった藤浪 鑑 (ふじなみ・あきら、1871.1.19-1934.11.18)が病理学・病理解剖学研究のため 4年間のドイツ留学に出発 藤浪は、この時点で既に帰国後は京都帝国大学の教授に着任すると決められていたという 1897年(明治30年) 6月18日、京都帝国大学理工科大学が最初の分科大学として開講(勅令第209号) 1899年(明治32年) 7月、京都帝国大学医科大学の開設(勅 令第321号)。 病理学と病理解剖学が置くべき 講座として記載された 同年より附属医院での診療が開始された。 1900年(明治33年) 12月13日、藤浪が京都帝国大学医科大学病理学講座の初代教授に任命された(29歳) 発足当時の教室は病院の北端(今の臨床研究センター付近)にあったバラック建ての建築事務所を流用 1901年(明治34年) 6月、病理学講座は、病理学解剖学第一講座(病理学第一講座)に、 病理解剖学講座は、病理学解剖学第二講座(病理学第二講座)に改称された。 1903年(明治36年) 病理本館(2階建)が竣工し移転。 1907年(明治40年) 速水猛が、東京帝国大学助教授を経てドイツから帰国後に病理解剖学講座に着任した(35歳?) 病理解剖学の教授選考は、藤浪が当初ドイツ人教授の招請を試みたために遅れた 【病理学教室における病理業務】 病理業務である剖検と病理診断は病理学第一と病理学第二が協力して行った。 当初の病理業務のほとんどは病理解剖(e.g. 1934年に90体) 京大が採用したドイツ式の病理標本作製法と解剖記載法は 名古屋大学,金沢大学,慶應義塾大学,長崎大学,東京慈恵医科大学, 北海道大学,京城大学,満州医科大学(と731部隊)に伝授された。 1916年(大正5年) 藤浪の著書「日本住血吸虫病」が出版された。 1919年(大正8年) 速水の著書「病理学総論」(南江堂)が出版された。 1923年(大正12年) 藤浪の著書「 剖検示説」(実験医報社)が出版された。 1925年(大正14年) 病理本館が火災で消失(パワハラを恨んだ用務員の放火による?)。 1930年(昭和5年) 3月、新病理学教室本館(現在のF棟)が完成 地上3階・地下1階建。設計は大倉三郎氏(京大建築学科の第1期生,完成当時30歳)。 現存する京大医学部の建物では1902年(明治35年)竣工の解剖学講堂(現在の基礎医学記念講堂、木造平屋建)が最も古い。 他に病理関連の建物には1931年(昭和6年)竣工の第三臨床研究棟(402号室 = 病理部長室,1997-)がある。 藤浪肉腫の宿題報告(日本病理学会雑誌 1930; 20: 3-37) 1938年(昭和13年) 清野事件 1945年(昭和20年) 8月、関東軍防疫給水部本部(731部隊、石井部隊)がハルビン市から撤退 9月、広島の原爆被害調査団が枕崎台風による土石流に巻き込まれ、杉山繁輝教授ら11名が死亡 【京都大学医学部附属病院の病理診断】 当初、外科材料は臨床各科が病理標本を作製し、それぞれの診療科で病理診断を行っていた。 診断困難症例など一部の症例は病理学教室に持ち込まれ,病理学教室員が診断を担当した。 なお、学外の病院の外科病理症例は、個人的なつながり等で病理学教室に検体が持ち込まれ,病理学教室にて標本の作製 と診断が行われた。 WWII 後〜1970年代 |
【中央検査部病理】 第二次世界大戦後,米国の臨床医学導入に伴い,病院における生検診断の需要が高まった。 病理業務が本格的に米国式に切り替わる(ドイツ語診断→英語診断)のは、1960年代以後 Johns-Hopkins に留学経験があった杉山教授の殉職がなかったら、もっと早く米国式の人体病理が京大に導入されていたのかも知れない。 当時の病理学教室は、実験病理に重きを置いており、病院病理への関心は薄かったようである 1956年(昭和31年) 10月,病理学教室に「病理組織検査室」が設置され、 附属病院の標本作製と診断を病理学教室が担当するようになった。 「病理組織検査室」は,附属病院の標本(「院内プローベ」) と他施設の生検(「院外プローベ」)の両方を取り扱った。 1958 年(昭和33年) 6月,附属病院に中央検査部(部長は内科教授の兼任、後の検査部)が発足し 病理学教室がおこなっていた「院内プローベ」の標本作製と診断は, 中央検査部(1967年に検査部に改称)に設置された病理組織検査室に移された。 病理組織検査室設立には翠川修助教授(病理学第一講座、 1926.3.25-2017.11.6)が関与し、 検査部教官を兼任した形で中央検査部の初代副部長となった (〜1959年8月)。 9月,中央検査部に病理専任教官として沢田真治助手が配属された。 1961年(昭和36年) 中央検査部の病理に狭間章忠(後の滋賀医科大学副学長)が着任した (-1965)。 1962年(昭和37年) 「プローベ」(院外検体)の取り扱いは5,236件、「院内プローベ」は,6,000〜7,000件であった |
1966
年(昭和41年) 高橋清之(-1977、後に医療短期大学教授)が検査部病理に着任, 以後、垣内 洋,南風原英之(後に帝京大学教授、1940.1.1?-2017.1.19),中嶋安彬らが専任教員として診断を担当した。 1975年(昭和50年) 「検査部病理」 検査部の技官のうち,7名が病理学的検査部門に所属し、 診断は検査部教官(講師1名・助手 1名)と補助診断者として大学院生が行う体制が整った。 |
【病理部の発足】 国立大学病院において病理診断部門の重要性が高まり, 検査部から独立した中央診療部門として病理部の設置が始まった。 1972年(昭和47年) 国立大学で初めて東北大学医学部附属病院に 病院病理部が設置された。 1979年(昭和54年) 総合解剖センターの初代センター長に翠川修教授(兼任)が着任。 (翌年の病理部設置以後も、京都大学での病理解剖は病院内でなく医学部構内で継続されることになる...) 1980 年(昭和55年) 4月, 京大病院の病理部が,東北大,九大,熊大,北大,東大,名大,岡大,阪大,医歯大に 次ぐ 第10校目の国立大学病理部と し て発足した。 病理部専任の教官は副部長/助教授(副部長)1名のみ。 病理部部長は病理学教室2講座の教授のうち,どちらかが兼任した。初代病理部長は濱島教授。 病理解剖は引き続き病理学教室が担当(奇数月は第1病理の当番月で,偶数月が第2病理の当番月) 病理部スタッフ(専任教官と検査部から病理部に配属された技師)は病理解剖に関与しなかった |
10月、天理
よろづ相談所病院から山邉博彦(1937.4.3-2013.2.8)が初代
病理部専任教官として着任した。 従来の検査部教官2名(南風原英之講師と中嶋安彬助手)と合わせ、病理部は 3人教官体制となった 山邉は1997年11月に教授に選出されるまでの17年間を、病理部の副部長・助教授と して勤務した 1981年(昭和56年) 3 月、形式的に技官2名(小西邦子・伏木悦代)が検査部から病理部に移籍した。 しかし病理部2名と検査部所属の病理部勤務の技官7名について,採用と人事はすべて検査部がおこなっていた。 11月、総合解剖センターの建物が竣工 1984年(昭和59年) 10月,南風原講師が帝京大学に転出した。 以後は検査部助手として樋口佳代子、金(勝山)栄 治、濱崎周次が逐次就任した。 1989年(平成元年) 検査部の意向で教官枠(助手枠)を1つ失い、病理部は山邉・中嶋の2教官体制となった。 1991年(平成3年) 中嶋が講師に昇進した。 1992年(平成4年) 1月、新中央診療棟が竣工し、病理部は中央診療棟2階の東端に移転した(約200平方メートル)。 ◆ 病理診断室(ワンルームの診断室と,教官・医員用の小室4室) ◆ 病理検査室 ◆ 電子顕微鏡室(電子顕微鏡 3台) の3部門からなっていた。 *****山邉先生が要望したが実現しなかったこと***** ✗ 病理部を手術室に隣接させる 術中迅速標本の手術室(4階)から病理部(2階)への受け渡しは気送管(エアシューター)を用いて行う設計に なった ✗ 手術材料の取り扱い室(切り出し室)の設置 切り出しは、各外科の研究室等でそれぞれの診療科が行っていた |
1993
年(平成5年) 4月,大学院重点化に伴い 病理学第一 ⇒ 病態生物医学分野 Department of Pathology and Biology of Diseases 病理学第二 ⇒ 腫瘍生物学分野 Department of Pathology and Tumour Biology とそれぞれ改称され、日本語名から「病理学」が消えた(英語名、人事の取り扱いは病理として存続) 【病理部専任教授ポジションの設置】 1995年(平成7年) 杉山武敏教授(腫瘍生物学,旧第二病理)が退官した。 以後の教授選考で,病理学・病院病理部の枠組みが変わっていく。 1997 年(平成9年) 11月,山邉博彦助教授が、 国立大学では初となる、病院病理部の専任教授/専任部長に選出された。 病院病理部門の充実のため、大学院重点化の際に形式的に作られたが空席となっていた、 発生病態学分野の枠を流用し、 病理診断学を専攻する教授を選考した。このポジションは,形式上は兼任,実質的に専任の病理診断学教授である。 腫瘍生物学分野の後任は従来の病理学にこだわらない形で鍋島陽一教授(生化学・分子生物学系)が選ばれた (着任は1998年11月-)。 |
【山邉
部長時代:1997年11月〜2001年3月】 |
【病理部関連スタッフの増加】 中嶋安彬講師のポジションは,検査部病理から病理部に配置換えとなった。 1998 年(平成10年) 1月,桜井孝規医員が総合解剖センターの助手となり,事実上の病理部教員となった。 2月,病理部助教授のポジションを助手に下位流用し,天理よろづ相談所病院にいた兼平和徳が 病理部の初代専任助手となった。 4月,医学部附属病院と胸部疾患研究所(胸部研)附属病院の統合 胸部研検査部所属だった北市正則助教授が、病理部の助教授に加わった。 以上により、病理部固有の教員枠(定員)は4つ: 教授 1(大学院重点化による基礎医学系由来) 准教授 2(病理部設置時枠と胸部研検査部由来) 講師 1(検査部病理由来) |
1998年4月の時点で、医員は7名と急速に増加し、病理部の常勤医師がはじめて10名を超えた。 技官は胸部疾患研究所から移動した黒住眞史副技師長、小西邦子主任, 藤原孝子主 任を含む総勢技官10名となった 病理部2名+検査部8名 1999年(平成11年) 4月に京大病院に臓器移植医療部が設置され、専任講師枠1の下位流用で5月に羽賀博典が助手として着任した。 7月に、米国に異動した兼平助手の後任として、松城尚憲医員が助手に採用された。 11月末頃から病理検査オーダリングシステム・病理業務システムが稼働 導入予定の病理業務システムとして株式会社コンパスの4th Dimensionベースの システム(後の Star Pathology®)を購入済みだったにもかかわらず、 同年に着任したばかりの羽賀と白瀬が(業者や大学と正式に交渉することなく勝手に) FileMaker Proで自作した病理業務システムを先に稼働させたため、 Star Pathology は京大病院では未使用に終わった 【FileMaker Pro の業務システム】 ◆ オーダリングシステム (KING) と 病理システム (KUINS内) の双方向通信 2000年(平成12年) この頃に自動免疫染色装置 (Ventana) が導入された。 平田勝啓技師が入職 重戸秀一医員逝去 (1970.1.1?-2000.3.29) 2001年(平成13年) 3月に、山邉教授が退官し、日本赤十字社和歌山医療センターの顧問となった。 宇治徳洲会病院の医師としても勤務。 4月に、赤穂市民病院に転出した松城助手の後任として、南口助手が洛和会音羽病院より着任した。 同月に 、京都桂病院に転出した桜井助手の後任として、岩佐葉子助手が大津赤十字病院より着任した。 4月〜2002年3月までの1年間は、検査部の一山智教授が部長を兼任した。 関連病院の支援 従来病理学教室が行なってきた常勤・非常勤の病理医派遣を、 病理部も手がけるようになった。 山邉時代に病理部から送り出した常勤病理医が在籍した病院: 大津赤十字病院,京都市立病院,国立京都病院,桂病院,音羽病院, 北野病院,相澤病院,県立尼崎病院,神戸市立西市民病院,国立姫路病院,赤穗市民病院, 天理よろづ相談所病院,日赤和歌山医療センター |
病
理学教室との関係の変化 病理部は新たに病理学各論,学生CPC,病院実習を担当することとなった。 日合弘教授の病態生物医学(旧第一病理)は、引き続き病理解剖と学部講義のうち、病理学総論を担当した。 |
【山
邉博彦教授時代の教官枠 1998-2001】 ★助教授/准教授枠A ★助教授枠B ★講師枠 ★総合解剖センター助手枠 ★臓器移植医療部講師枠 |
【山
邉副部長-部長時代の論文】 教官は山邉・中嶋の2名のみで,病理部所属の医員・大学院生がほとんどいない状況だった。 病理部の医師が first author あるいは corresponding author の論文は20年間で10編にとどまった。 山邉助教授の指導が6編、うち3編は Cancer に掲載された (筆頭著者: Shima N, Zhou J, Iwasa Y)。 山邉先生の退官記念写真集(2001年3月20日) https://byori.kuhp.kyoto-u.ac.jp/members/2001MAR/20010320.html |
【真鍋部長時代: 2002.4-2010.3】 2002年(平成14年) 4月に川崎医科大学の教授を務めていた真鍋俊明が第二代目の病理部専任教授に着任した。 従来のマルチヘッドの討議型顕微鏡を用いた検閲・診断サインアウトから,長大な机を導入する独自の標本回覧方式に 変更された。 教育コース,スライドカンファレンスの設置,グロスレビューが新たな活動として加わった。 全国から病理医・病理医希望者が集まるようになった。 11月末に病理診断部と改称した。 2003年以後に導入したもの: ホルマリン対策を含めた切り出し室の設置 電子顕微鏡の撤去 蛍光顕微鏡(FISH)の導入 遠隔画像診断(テレパソロジー)の導入 院外検体(教室プローベ)の導入 外部コンサルテーションの有料化 京都病理セミナーの実施 病理部内マニュアルの整備 (組織バンクを構想したが実現しなかった) 2003年(平成15年) 4月に、留学した岩佐助手の後任で、小谷泰一医員が助手に採用された。 2004年(平成16年) COE (center of excellence) 研究員の採用ほか 3月に、南口助手は帰国後一旦復職後に4月に京都医療センターに転出した(桜井助手はそのまま)。 4月に、北野病院の奥野知子医員が、COE研究員(特任助手)に採用された。 7月に、3月末に退職した北市助教授のポストを下位流用し吉澤明彦医員(2004年4月〜)が助手に採用された。 11月に病理業務システムを自作の FileMaker Pro の病理システムから 松波硝子工業の PathWindow に移行。 2005年(平成17年)企業との提携(スポンサードリサーチプログラム,SRP)による教官枠の 確保 4月に、東北大学の三上芳喜講師が、京都桂に転出した吉澤助手の枠で講師に採用された。 同月、塩見達志医員が、COE研究員(特任助手)に採用された。 2006年(平成18年) 4月に、法医学教室の助手として転出した奥野の後任として、宮川文が特任助手に採用された。 2007年(平成19年) 4月、病理部を病理診断部と改称 4月、伊藤僚子医員と、原田大輔医員が、それぞれCOD研究員(特任助手)に採用された。三上講師が准教授に昇進 した。 6月に、埼玉医科大学の准教授として4月に転出した桜井助手の後任として、京都桂病院から米国留学しMSKの研究 員となっていた吉澤が再度助手として着任した。 水田直美(元医員、京都桂病院、1964.2.12-2007.9.2)逝去 2008年(平成20年) 4月に、北大病院に転出した羽賀の後任で、宮川が助教に着任した。 2009年(平成21年) 5月1-3日に真鍋教授を会長として京都国際会館で第98回日本病理学会総会を開催した。 その頃の集合写真 後列:Gulam Hekimoglu (Wulamjan Any), 吉澤 明彦(→奈良医大教授), 近藤 響子, 白波瀬 浩幸(→病理部技師長), 川上 史(→琉球大教授)、 白井 孝夫, 橋本 誠司(→検査部技師長), 原田 大輔, 三上 芳喜(→熊本大教授) 前列:辻 眞里子(→日本医学臨床検査研究所)、宮川 文(→京都府立医大), Székács Eszter(→センメルワイス大学), 黒澤 学(→市立長浜病院) 真鍋 俊明教授(→名誉教授)、滝 真奈 2010年(平成22年) 3月に真鍋教授が退任(定年退職)し 4月に滋賀県立総合病院研究所の総長に着任した。中嶋講師,黒住副技師長も定年退職した。 |
【病理学教室の出来事】 2006年(平成18年)には2004年に定年退官した 日合弘名誉教授の後任として大阪大学より 松田道行教授が病態生物医学の 教授として着任した。 2008年(平成20年)には、病態生物医学(旧第一病理)の豊国伸哉准教授が、 名古屋大学の教授として転出した。 2009年(平成21年)には、腫瘍生物学(旧第二病理)の高橋玲准教授が、同志社女子大の教授として転出した。 病理学教室は第一,第二とも病理専門医の教員が不在となった。 病態生物医学の松田道行教授は東大病理学教室の出身で、病理専門医でもあったが、 その後は研究に専念して病理業務は行わず、専門医資格更新を行わなかった |
【真鍋俊明教授時代 (2002-2010)の教員】 ★助教授/准教授枠A ★助教授/准教授枠B ★講師枠 ★臓器移植医療部講師枠 ★COE研究員(助教相当)1 ★COE研究員(助教相当)2 ★SRP特定助教1 ★SRP特定助教2 ★総合解剖センター助手/助教枠 【真鍋教授時代に新たに常勤病理医を派遣】 市立島田病院,滋賀成人病センター,宇治徳洲会病院,関西電力病院,済生会野江病院, 高槻赤十字病院,西神戸医療センター |
【真鍋教授時代の論文】 症例報告・短報を含め 9年間(2003-2011)で当科所属 corresponding author の論文が21編 羽賀(9), 宮川(5), 三上(3), 中嶋, 桜井, 奧野, 塩見(各1)の順。 掲載誌は,Histopathology (4), Liver Transpl (3), Transplantation, Pathol Int, AJSP (各2)の順。 |
【羽賀部長 2010.7ー】 2010年(平成22年) 4月1日,副技師長に白波瀬浩幸が昇進した。三上芳喜准教授が診療科長となった(〜6月30日まで)。 4月8日,北海道大学病理部准教授であった羽賀博典が第三代の専任教授に選出された。 7月1日,羽賀が京大病理診断部に着任した。 8月,解剖センター小谷助教が法医学に移籍した。同ポストは定員削減の対象となり、 後任の募集はおこなわれなかった。 10月,吉澤助教が信州大学に転出した。 11 月,医員から住吉真治,黒澤学の2名が助教に採用され、また宮川助教が講師に昇進した。 分野名を発生病態学から病理診断学に変更した。 2011年(平成23年) 1月,片岡竜貴医師が兵庫医科大学より移籍。 4月,京都医療センターの南口医長が准教授に着任した。 |
7月, 乳腺外科/大鵬薬品工業との共同研究で新たなSRPが始動し、片岡が助教に採用された。 厚生労働省の事業で都道府県がん診療連携拠点病院に対する病理経費の補助が始まった(初年度は600万円/年)。 厚労省事業としては2012年途中で終了した形にみえたが、京都大学医学部附属病院は病院事業として継続した。 これにより病理診断部で医療技術補佐員の安定した雇用が可能になった。 2012年(平成24年) |
4月、「病理診断科」の標榜を開始し、中央診療センターとしての
「病理診断部」は「病理部」に復称した。 平塚拓也が4月より病態生物医学に着任した。 6月,総合解剖センターは先天標本異常解析センターと統合した。 鶴山竜昭准教授が先天標本異常解析センターにあった准教授枠に法医学から異動した。 病院特定助教(地域支援)に北野病院にいた黒澤学が着任した。 保険診療として認められた保険医療機関間連携による病理診断を開始した (枚方公済病院,泰玄会)。 枚方公済については、遠隔病理診断の仕組みを発展させてテレパソロジーを採用した。 この年 EGFR遺伝子検査、ALK融合遺伝子検査 (FISH 法) が保険適用となったが同年の時点では病理部内で実施できる体制がなかった。 |
2013年(平成25年) 2月8日、山邉元教授が膵癌のため宇治徳洲会にて75歳で逝去 3月,病理診断室を改装した。 診断室を「カンファレンス室」と「診断室」に区切る一方、従来の医員室と教員室の仕切りを外した。 4月に 黒澤助教の転出に伴い、山田洋介助教が医員から昇格した。 耐震工事に伴う解剖センターの解剖休止(5〜10月) 6月、第1回ボストン京都病理診断講習会を実施。 ボストン (MGH) 側の窓口は三野 Kenudosn 眞里准教授(後に教授)。 12月、大阪赤十字病院の診療応援を開始 12月14日、濱島義博名誉教授(病理部初代部長, 1923.12.8-2013.12.14)逝去(90歳)。 12月25日、三上芳喜准教授が熊本大学病院病理部の初代教授に選出された。 【腫瘍生物学】 4月,2010年に退職した鍋島教授の後任に小川誠司教授が着任した。 2014年(平成26年) |
4月に三上准教授が熊本大学に転出した。 4月に桜井准教授が済生会野江病院から,渋谷助教が香川大学よりそれぞれ着任した。 7月,住吉真治助教が熊本大学病院に助教として転出した。 10月に吉澤明彦が信州大学から戻り講師に着任した。 2015年(平成27年) |
2月,併任教員として宮川講師がAKプロジェクトの 特定准教授に異動 3月,片岡助教が宮川の後任の形で臓器移植医療部に異動 岡本洋子(連携病院専攻医、1977.1.1?-2015.9.5)逝去 2016年(平成28年) |
2月に片岡竜貴助教が講師に昇進した。 4月,大鵬薬品とのSRPの終了に伴い、渋谷助教が転出した. 同月,創薬医学講座が開設され、総合解剖センターの鶴山竜昭准教授が特定教授として異動した。 後に病態生物学の平塚助教も創薬医学に特定講師として異動した。 5月,病理業務システムをExpath(インテック)に変更した。 合わせて,業務システムの標本番号として従来のH番号(組織診断),C番号(細胞診),Z番号(剖検) に加えて新たに G番号(遺伝子検査)を新設した。 7月、尼崎総合医療センターの診療応援開始 2017年(平成29年) |
片岡講師の提案で病理部を再度改装し,医員・教官室 を一体化した。 2月,羽賀教授が総合解剖センター長に着任(兼任)。 4月,吉澤講師が総合解剖センターに准教授として異動。宮川特定准教授がAKプロジェクト終了に伴い 関西医科大学に異動。 検査部の病理学的検査部門が廃止となり、病理部 勤務の常勤臨床検査技師すべてが病理部に配置換えとなった。 ただし独立の際に常勤1枠と有期雇用枠1枠を交換したため,常勤枠が1減り, 病理部の臨床検査技師は常勤7人, 有期雇用2人枠となった。 かつて主任2名いた時期もあったが、この時点で主任枠も1名となっていた。 初代技師長(院内呼称)には白波瀬浩幸氏が副技師長から着任した。 病理部に分子診断部門を設立し,EGFR遺伝子変異検査 を開 始した(2018年 2月からROS1融合遺伝子検査も追加)。 9月,吉澤先生の後任として熊本大学病院から住吉講師が着任した。 11月6日、翠川修名誉教授逝去(初代中央検査部副部長、元病理部部長、91歳)。 2018年(平成30年) 3月末で,地域・へき地医療枠の病院特定助教が終了し、山田洋介助教は ドイツに留学した(マンハイム)。 4月メンバー 33人 内訳: 教員 6(教授1, 准教授2, 講師2、解剖センター准教授 1) 院生 3 (1年生, 2年生, 3年生) 医員 7 (1年生5, 2年生1, 4年生1) 臨床検査技師 9(常勤 7 + 特定有期 2) 補佐員・非常勤スタッフ 8 西村啓介(宇治徳洲会病院、1973.9.29-2018.12.2)逝去 2019年(平成31年/令和元年) 平成31年3月末で桜井准教授が関西電力病院に転出した。寺本祐記(大学院生)が米国に留学(ロチェスター)。 令和元年6月,次世代シークエンサー (NGS) を用いたがん遺伝子パネル検査が保険収載された。 8月,がん拠点補助金による特定助教枠を新設し,山田洋介先生を再度助教に採用。 10月,藤本正数先生を和歌山県立医科大学講師より当科の講師に採用。伊藤寛朗(大学院生)が カナダに留学(マギル大)。 |
2020年 (令和02年) 3月,創薬医学講座の任期(4年)修了に伴い, 鶴山先生が北野病院の研究員,平塚先生が済生会野江病院の部長としてそれぞれ異動. 病理学教室が京大病院の病理診断を担当していた時期のメンバーで京大に残るのは羽賀のみとなった. 住吉講師が天理よろづ相談所病院の部長として転出. 4月,がん遺伝子パネル検査の強化のため初めて 原正幸氏を PhD (non-MD) をとして教員(特定助教)採用。同月に片岡竜貴が准教授に昇進。 6月,病理診断科との兼任の形でクリニカルバイオリソースセンターの助教に竹内康英助教が採用された。 同月に山田洋介が臓器移植医療部の講師に昇進。 9月,片岡准教授が岩手医科大学病理学講座機能病態学分野教授に選出され、 11月に転出した。 2021年(令和03年) 4月,南口准教授が2回目の任期更新をおこなった。同一職名での2 回目の任期更新は、京大病院の中央診療部門に限り、例外的に認められていた. 7月,鶴山先生が北野病院研究所を退職し,8月より公益財団法人放射線影響研究所(広島市)主任研究員として異動. 8月末,特定助教であった原正幸氏が民間企業へ転職のため退職. 12月 北病棟・中央診療棟リノベーションに伴い病理診断科リノベーション開始, 中病棟での組織診断開始(〜2023年2月) 2022年(令和04年) 3月,白波P浩幸初代病理部技師長が定年退職となった。 4月,平田勝啓が主任から技師長(副技師長)に昇進した。 臨床検査技師から平伴英美,古畑彩子が主任に昇進。 吉澤明彦解剖センター准教授が任期更新をおこなった。 寺本祐記が大学院を単位取得退学し特定助教に採用され、杉本曉彦が専攻医3年目で特定助教に採用された。 6月,中央診療棟リノベーションのため,診断室を中病棟3Fに一時移転(2022/6 /3〜2023/2/12) 8月,杉本助教は専門研修(と留学準備)のため滋賀県立総合病院に転出。 2023年(令和05年) 2月,病理診断科の居室リノベーションが完了した。中央診療棟での病理診断を再開した。 ダムウェーターによる迅速検体の運搬、切り出しをすべてカメラ付きドラフトチャンバーで行う体制になった 4月, 伊藤寛朗が大学院を単位取得退学し,特定助教に採用された。 技師は平伴英美が主任、古畑彩子が院内主任に昇進した。 4月20日、吉澤准教授が奈良県立医科大学病理診断学講座の教授に選出され、 7月に転出した。 9月、白波瀬前技師長(61)の再雇用。 9月19日(火),文部科学省より白波瀬前技師長に叙勲(瑞宝双光章)の内示があった と企画広報掛より連絡あり。京大病理部からの受章は初。 10月、藤本正数講師が准教授に昇任。 辻賢太郎医師が自治医科大学人体病理学部門の助教から異動し医員スタートで着任。 11月、山田洋介講師が東京大学の准教授に選出された。着年は2024年2月。 杉本暁彦(新専門医)はマギル大学へ留学を予定していたが、諸般の事情を考慮して先方に辞退を伝えた。 11月08日の夜、川上史先生(2007年に京大で病理研修を開 始、以後神戸大学と熊本大学で勤務)が 琉球大学の細胞病理学教授に選出された。 11月14日の午後、楯谷一郎先生から南口早智子准教授に電話があり面談の日程調整(23日浮橋に決定)を行った。 |
2024年(令和06年) 1月、竹内康英助教がCBRCから病理診断科助教へ異動。 2月、山田洋介講師が臓器医療部講師から東京大学分子病理学分野の准教授に転出。 寺本祐記助教が山田講師の公認として特定助教Aから臓器移植医療部の助教へ異動。 辻賢太郎医員がCBRCの助教に昇進。 4月、家村宜樹医員は病院診療助教となる(研究継続)。 2024年度の京大病理診断科の医員枠は「3」となった(専攻医枠とは別)。 5月、南口准教授が藤田医科大学医学部病理診断学講座教授に選出された。 着任は7月1日から。 11月、竹内康英助教が病理部講師に昇進、寺本祐記助教が臓器移植医療部講師に昇進。 川畑茂先生(1996年長崎大卒、ジョンス・ホプキンス大 学からの異動で2015年9月より当科で研修開始、2019年に専門医試験合格、京都医療センターから大阪医科 大学に移動)が 島根大学器官病理学の教授最終候補に選出された(連絡7日朝)。理事会の承認を経て来年度より着任の予定。 この年は、病理専攻医応募ゼロ、大学院合格者ゼロとなった... |
【教員枠の変遷1997-2024】 専任/併任 ★教授:@山邉博彦 (1997.11-2001.3) → A真鍋俊明 (2002.4-2009.3) → B羽賀博典 (2010.7-)継続中 ★准教授枠A[病理部]:助教授/准教授枠A:@山邉博彦 (1980-1997)→A兼平和徳 (助手, 1998->1999.6) → B松城尚憲(助手, 1999.7-2001.3) → C南口早智子(助手, 2001.4-2004.3[2002-のSC留学期間を含む]) → D桜井孝規(助手, 2002.8-2007.3) → E吉澤明彦(助教, 2007.6-2010.9)→ F黒澤学 (助教, 2010.11-2011.3)→G南口早智子(2011.4-, 2016.4-, 2021.4-2024.6)→H竹内康英(講師, 2024.11-)継続中 ★准教授枠B[病理診断科]:@北市正則 (1998-2004) → A吉澤明彦(助手, 2004.7-2005.3) → B三上芳喜 (講師, 2005.4-2007.3; 准教授, 2007.4-2014.3) → C桜井孝規 (2014.4-2019.3) → D藤本正数(講師, 2019.10-)→E片岡竜貴 (准教授, 乗換え, 2020.4-2020.10)→ F藤本正数(2023.10-)継続中 ★講師枠:@中嶋安彬 (1998.4-2009.3) → A住吉真治(助教, 2010.11-2014.6)→B吉澤明彦(2014.10-2017.3)→ C住吉真治(2017.9-2020.3) → D藤本正数(乗換え, 2020.4-2023.9)→E竹内康英(助教, 2024.01-2024.10)→▽ ★臓器移植医療部講師枠:@羽賀博典(助教, 1999.4-2008.3) → A宮川(林野)文(助教- 2010)→B宮川(林野)文(講師,2011-2014.1)→ C片岡竜貴(助教, 2014.3-2015.1; 講師,2015.2-2020.3)→D山田洋介(2020.6-2024.01)→E寺本祐記 (助教, 2024.02-2024.10; 講師 2024.11-)継続中 ★特定助教A[がん拠点財源]:@山田洋介 (2019.8.16-2020.5.31)→ A原正幸(2020.4.1-2021.8.31)→B寺本祐記 (2022.4.1-2024.1.31)→ C伊藤寛朗 (2024.4.1-)継続中 ★特定助教B[受託事業費財源] @杉本曉彦 (2022.4-2022.8.31) → A伊藤寛朗 (2023.4.1-2024.3.31)→▽ ★CBRC特定助教:@竹内康英(2020.6-2023.12)→A辻賢 太郎 (2024.2-)継続中 ☆診療助教[医員枠 × 1.2] @家村宜樹 (2024.4-)継続中 以下は終了した教員枠: ★検査部講師:高橋* → 南風原* → 樋口, 助手 →金(勝山), 助手 → 浜崎* (助手). ★COE研究員(特定助教)1:奥野知子 (2004-2006) → 宮川文(2006-2008). ★COE研究員(特定助教)2:塩見達志 (2005-留学2007). ★SRP特定助教1:原田大輔(2007-2010). ★SRP特定助教2:伊藤僚子(2007-2010). ★総合解剖センター助手/助教枠:桜井孝規(1998.1-2001.3) → 岩佐葉子 (2001->2003留学-2005) → 小谷泰一(2003.4-2010.7). ★AKプロジェクト特定准教授:宮川文(2014.2-2017.3). ★SRP特定助教:片岡竜貴(2011.7-2014.2)→渋谷信介(2014.4- 2016.3). ★病院特定助教(地域支援):黒澤学 (2012.6-2013.3)→山田洋介(2013.4-2018.3). ★総合解剖センター准教授枠:鶴山竜昭 (2012.6-2016.3)→吉澤明彦(2017.4-, 2022.4-2023.6) 参考: ★病態生物医学(旧第1病理)助教:平塚拓也 (2012.4-2016.4) ★創薬医学講座(寄附講座)特定教授:鶴山竜昭(2016.4-2020.3) ★創薬医学講座(寄附講座)特定助教:平塚拓也(2016.5-), 特定講師 (2017.8-2020.3) 関連病院 【病 理専門研修プログラム】 を参照 |
論文 2012年〜2018年までの7年間で, 病理診断科の教員が corresponding author の論文が40編。 教員別:片岡 (12),吉澤 (7), 羽賀 (7), 宮川 (6), 南口 (4), 三上 (3),山田 (1)。 掲載誌:Pathol Int (6), Histopathology (5), Liver Transpl, Lung Cancer, Transpl Immunol, World J Surg Oncol (各2), その他 (各1)。 臓器でもっとも多かったのは肺(10),次いで肝, マスト細胞(各5),骨軟部, 子宮, 膵臓 (各3),他。 Case series study が減り, 実験病理と症例報告 (Pathol Int が多い)の割合が増えた。 |
歴代病理部長(講座/分野) 期間 ★濱島 義博 (第二病理) 1980.4-1987.3 ★翠川 修 (第一病理) 1987.4-1989.3 ★杉山 武敏 (第二病理/腫瘍生物学) 1989.4-1995.1 ★日合 弘 (第一病理/ 病態生物医学) 1995.1-1997.11 ★山邉 博彦 (発生病態学) 1997.11-2001.3 ★一山 智 (臨床病態検査 学) 2001.4-2002.3 ★真鍋 俊明 (発生病態学) 2002.4-2010.3 ★三上 芳喜 (病理部) 2010.4-2010.6 ★羽賀 博典 (発生病態学/病理診断学) 2010.7- |
歴代部長略歴 濱島:1923年12月08日 - 2013年12月14日,?高→1945京大医専卒→1950京大医卒,1968年日大教授,1974-1987京大教授, 京都女子大学 学長,武蔵野女子学院 学院長,2001年旭日中綬章 翠川:1926年03月25日 - 2017年11月06日,諏訪清陵高→1949京大医卒, 1962年岐阜大教授,1963-1989京大教授,2007年瑞宝中綬章 杉山:1932年-,郡山高→京大理学部→1957京大医卒,1971神戸大教授,1989.4-1995.2京大教 授,滋賀県立総合病院研究所総長 日合:1940年11月30日- 清水谷高→1966京大医卒, 1969-1990 愛知がんセンター,1990-2004京大教授,滋賀県立総合病院研究所所長 山邉:1937年04月03日-2013年02月08日,灘高→1962京大医卒,-1980 天理よろづ相談所,1997.11-2001.3京大教授 一山:1954年12月06日-,姫路西高→1980名大医卒,1998.3-2018.3 京大臨床病態検査学教授,2018-滋賀県立総合病院研究所所長・院長,2023-武田総合病院院長 真鍋:1947年02月21日-,下関西高→1971山口大医卒,1994川崎医大教授, 2002.4-2010.3京大教授,2010-2017.3 滋賀県立総合病院所長・総長 三上:1965年01月14日-,仙台第二高→1990弘前大医卒,東北大,川崎医大,2005-京大,2014.4- 熊本大教授 羽賀:1966年05月21日-,新潟高→1991京大医卒,天理よろづ,北大,2010.7-京大教授 |
医学科 |
病理関連講座教授 |
|||
第一講座 |
期間 |
出身 |
専門 |
注 |
藤浪 鑑 |
M33.12.13 - S05.12.18 |
愛知 |
感染症・腫瘍 |
定年 |
杉山繁輝 |
S13.12.24 - S20.10.8 |
岡山 |
血液 |
死亡 |
鈴江 懐 |
S22.02.17 - S36.03.31 |
徳島 |
免疫 |
定年 |
翠川 修 |
S38.04.01? - H01.03.31 |
長野 |
内分泌 |
定年 |
日合 弘 |
H03.01.01 - H16.03.31 |
大阪 |
実験病理・遺伝解析 |
定年 |
松田道行 |
H18.04.01 - R06.03.31 |
鹿児島 |
バイオイメージング |
定年 |
第二講座 |
||||
速水 猛 |
M40.06.14 - T12.06.11 |
長野 |
肝臓 |
死亡 |
清野謙次 |
T12.07.11 - S13.07.09 |
大阪 |
組織球 |
辞職 |
森 茂樹 |
S15.01.25 - S31.02.26 |
兵庫 |
内分泌 |
定年 |
岡本耕造 |
S31.08.16 - S47.03.31 |
富山 |
内分泌・高血圧 |
定年 |
濱島義博 |
S49.10.01 - S62.03.31 |
台北 |
免疫・蛍光抗体 |
定年 |
杉山武敏 |
H01.04.01 - H07.02.28 |
奈良 |
染色体 |
定年 |
鍋島陽一 |
H10.09.01 - H22.03.31 |
新潟 |
生体恒常性・分子生物学 |
定年 |
小川誠司 |
H25.04.01 - R10.03.31 |
岡山 |
腫瘍遺伝子 |
|
病院病理 |
||||
山邉博彦 |
H09.11.01 - H13.03.31 |
兵庫 |
泌尿器・婦人科・リンパ腫・肝移植 |
定年 |
真鍋俊明 |
H14.04.01 - H22.03.31 |
山口 |
肺・皮膚 |
定年 |
羽賀博典 |
H22.07.01 - R14. |
新潟 |
リンパ腫・肝移植 |
|
創薬医学 (寄付講座) |
||||
鶴山竜昭 |
H28.04.01 - R02.3.31 |
富山 |
実験病理 |
no. |
Year | First Author | Corresponding author | Title (part) | Journal |
2024 |
Ito H |
Yoshizawa A |
A Deep Learning-Based Assay
for Programmed Death Ligand 1 |
Mod Pathol |
|
2024 |
Saka M |
Fujimoto M |
a Highly Sensitive Marker for
Intravascular Large B-cell Lymphoma |
Am J Surg Pathol |
|
2024 |
Terada K |
Terada K |
Non-small cell lung carcinoma
with focal coexpression |
Thorac Cancer |
|
2024 |
Hoki M |
Yamada Y |
Expression of FOXI1 and POU2F3
varies among different salivary |
Discov Oncol |
|
2024 |
Katsuragawa H |
Yoshizawa A |
Histopathological significance
of connective tissue disease-associated |
Pathol Res Pract |
|
2024 |
Yamada Y |
Yamada Y |
Thymic Carcinoma: Unraveling
Neuroendocrine Differentiation |
Cancers |
|
2023 |
Yamada Y |
Yamada Y |
Pathological snapshots of
thymic epithelial tumors with invasion |
Mediastinum |
|
2023 |
Sugimoto A |
Sugimoto A |
A Case of Biphenotypic Adnexal
Carcinoma with Bowenoid and Basaloid |
Am J Dermatopathol |
|
2023 |
Nakagawa R |
Minamiguchi S |
Circularity of islets is a
distinct marker for the pathological diagnosis |
Diagn Pathol |
|
120 |
2023 |
Terada K |
Yoshizawa A |
Deep learning for predicting
effect of neoadjuvant therapies |
Mod Pathol |
2023 |
Osakada A |
Fujimoto M |
Constant small-cell changes
and variable LEF1 expression in DUSP22 |
Pathol Int |
|
2023 |
Yamada Y |
Yamada Y |
Histogenetic and
disease-relevant phenotypes in thymic epithelial tumors |
Pathol Int |
|
2023 |
Yamada Y |
Yamada Y |
An exploratory study for tuft
cells in the breast |
BMC Cancer |
|
2023 |
Fujimoto M |
Fujimoto M |
Cutaneous arteritis with
intimal fibrin ring and immature myeloid cells |
Virchows Arch |
|
2023 |
Fujii H |
Yamada Y |
A case of vasculogenic
mesenchymal |
Virchows Arch |
|
2022 |
Yamada Y |
Yamada Y |
Pulmonary cancers across
different hisotypes |
Cell Death Dis |
|
2022 |
Hirata M |
Hirata M |
GAFAM: sensitive fluorescent
IH using beta-galactosidase substrates |
Cell Biol |
|
2022 |
Sugimoto A |
Yoshizawa A |
Malignant exta-GI
neuroectodermal tumor with EWSR::CREM |
Verchows Arch |
|
2022 |
Tsujimura M |
Fujimoto M |
Ovarian mucinous carcinoma
with a yolk sac tumor-like component |
Int J Surg Pathol |
|
110 |
2022 |
Terada K |
Yoshizawa A |
Clinicopathologic Features of
cytokeratin-5 positive pulmonary |
Histopathology |
2022 |
Fujimoto M |
Fujimoto M |
Investigation of PRAME
expression in lipid-laden and non-lipid laden |
J Cutan Pathol |
|
2022 |
Sugimoto A |
Fujimoto M |
Fatal case of
methotrexate-associated primary cutaneous extanodal NK |
Histopathology |
|
2022 |
Yamada Y |
Yamada Y |
Tfut cell-like carcinomas:
novel cancer subsets |
Br J Cancer |
|
2022 |
Ueshima C |
Kataoka TR |
Decidualization of Stroma
cells Promotes Involvement of Mast Cells |
Front Immunol |
|
2022 |
Yamada Y |
Yamada Y |
POU2F3 beyond thymic
carcinomas |
Virchows Arch |
|
2021 | Yoshizawa A |
Yoshizawa A |
Cytology Reporting System for Lung Cancer
from the Japan |
Acta Cytol |
|
2021 | Tsujimura M |
Fujimoto M |
Maturing papillomatous nevoid melanoma in
the scalp mimicking |
Pathol Int |
|
2021 | Ishida A |
Fujimoto M |
Phosphoglyceride crystal deposition disease
in a rib bone and ovary |
Pathol Int |
|
2021 | Rokutan-Kurata M |
Yoshizawa A |
Brief Report: Validation Study of the IASLC
Histological Grading |
J Thorac Oncol |
|
100 |
2021 | Ishida A |
Yamada Y |
A primary thymic adenocarcinoma with two
components |
Pathol Int |
2021 | Uno S |
Shibuya S |
Primary pure pancreatic-type acinar cell
carcinoma of the stomach |
Pathol Int |
|
2021 | Yashige K |
Kataoka TR |
The Expression of Insulin-Like Growth Factor
2 Messenger RNA-Binding |
Tohoku J Exp Med |
|
2021 | Fujimoto M |
Fujimoto M |
Systemic EBV-Positive Methotrexate-Related
Lymphoproliferative |
Am J Dermatopathol |
|
2021 | Terada K |
Yamada Y |
Giant Pilomatrical Tumor With Broad
Epidermal Components |
Am J Dermatopathol |
|
2021 | Sugimoto A |
Yamada Y |
A multilocular thymic cyst associated with
mediastinal seminoma |
Virchows Arch |
|
2021 | Mibayashi S |
Sumiyoshi S |
SMARCA4-deficient sinonasal carcinoma |
Pathol Int |
|
2021 | Terada K |
Yamada Y |
Ameloblastic fibrosarcoma of the maxilla
with EGFR |
Auris Nasus Larynx |
|
2021 | Asai S |
Haga H |
High-grade salivary gland carcinoma with the
ETV6-NTRK3 |
Pathol Int |
|
2021 | Yamada Y |
Yamada Y |
A comparison of the usefulness of nuclear
beta-catenin |
Pathol Int |
|
90 |
2021 |
Yamada Y |
Yamada Y |
A Tuft Cell-Like Signature Is Highly
Prevalent in Thymic Squamous |
J Thorac Oncol |
2021 |
Yamada Y |
Yamada Y |
A case of INI1-deficient tumor in the
forearm successfully |
Pathol Int |
|
2021 |
Nabeshima Y |
Kataoka TR |
Neonatal Fc receptor induces intravenous
immunoglobulin |
Pathol Int |
|
2021 |
Ishida A |
Minamiguchi S |
Histological distribution pattern of
hemosiderin deposition |
Placenta |
|
2021 |
Fujimoto M |
Fujimoto M |
EBV-positive Mucocutaneous Ulcer With Small
Lymphocytic |
Am J Surg Pathol |
|
2021 |
Nakajima N |
Yoshizawa A |
Prognostic significance of cribriform
adenocarcinoma of the lung |
Transl Lung Cancer Res |
|
2020 |
Yamada Y |
Yamada Y |
Thyroid metastasis
of pulmonary adenocarcinoma with EGFR |
Cytopathology |
|
2020 |
Katsuragawa H |
Yamada Y |
A Case of Langerhans
Cell Sarcoma on the Scalp: Whole-Exome |
Pathol Int |
|
2020 |
Uno S |
Haga H |
Perihilar
cholangiocarcinoma in an explanted liver |
Pathol Int |
|
2020 |
Kondo K |
Yoshizawa A |
Large nest
micropapillary pattern of lung adenoca. |
Transl Lung Cancer
Res |
|
80 |
2020 |
Kitano A |
Minamiguchi S |
A familial case of
alveolar capillary dysplasia |
Diagn Pathol |
2020 |
Rokutan-Kurata M | Yoshizawa A |
Discohesive growth
pattern (Disco-p) |
Mod Pathol |
|
2020 |
Fujimoto M |
Fujimoto M |
HER2-amplified
cervical gastric-type mucinous ca. |
Histopathology |
|
2020 |
Rokutan-Kurata M |
Minamiguchi S |
Uterine cervical
squamous cell carcinoma without p16 |
Pathol Int |
|
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