医学部設置メモ：
室町時代（16世紀）ルイス・デ・アルメイダ Luís de Almeida による病院建設（豊後国, 1557年）
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江戸時代（17世紀）初期　鎖国により西洋医学の導入が停滞
江戸時代後半（18世紀後半〜）西洋医学を教える藩校や私塾が勃興した
江戸末期　全国266藩のうち96藩が医学教育ないし医療制度を持っていた
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明治時代
藩の設置した医学校の多くは廃藩置県と共に廃止に追い込まれた
1877年（明治10年）　東京大学医学部
かつての藩の各種医学校を軸に，公立「医学校」が作られた。また私立の医学校も作られたが，政府の緊縮財政政策のため，公立医学校の大半が1888年（明治21年）までに廃校に追い込まれた
残った9校（東大・千葉・仙台・岡山・金沢・長崎・京都・大阪・愛知）は卒業すれば無試験で医師免許を取得できた。
私立の医学校は卒業後に医師開業試験があった。成医学校（慈恵医大）を除きすべてが廃校に追い込まれた（慶應義塾医学所を含む）

1888年（明治21年）頃の状況： 　　　存続できた学校：         ・帝国大学 → 東大         ・千葉（第一），仙台（第二），岡山（第三），金沢（第四），長崎（第五）は，官立高等中学校医学部 　　　　　→ 千葉大，東北大，岡山大，金沢大，長崎大         ・京都，大阪，愛知は、公立医学校（医学専門学校） 　　　　　→ 京都府立医大，大阪大，名古屋大         ・成医学校は私立（各種学校） → 1903年に東京慈恵医院医学専門学校 → 東京慈恵医大 　　　 　　1888年に廃校となったが病院は存続し大正時代末までに大学に引き継がれた：         ・福岡医学校（県立）　→ 1903年に京都帝国大学福岡医科大学 → 九州大         ・熊本医学校（私立）　→ 1896年に熊本医学校（各種学校扱い） → 1904年に専門学校に昇格 → 熊本大         ・新潟医学校（県立）　→ 1910年に専門学校→ 新潟大 　　1903年に廃校となったが関係者が再興：         ・済生学舎　→ 日本医学校（1904，各種学校扱い） → 1912年に専門学校に昇格 → 日本医大       廃校となった公立医学校（病院は存続） 　　　第二次世界大戦中の戦時非常措置に伴い各県に専門学校を設置         ・青森，福島，長野，三重，神戸，和歌山，鳥取，広島，徳島，山口，鹿児島 　　　1970年代に国立医学部を設置         ・秋田，山形，福井，愛媛，佐賀，大分 　　　廃校のまま         ・岩手（私立岩手病院は1897年の創設）

1899年（明治32年）京都帝国大学医科大学　設置　前身の医学校なし 1919年（大正08年）北海道帝国大学医学部　設置　前身の医学校なし 1920年（大正09年）慶應義塾大学医学部　設置　医学科の設置は1917年

1903年に医師法案が成立し，1916年（大正5年）より，それに基づく医師試験が行われるようになった．
1918年（大正7年）の大学令で，専 門学校が医科大学に昇格する道が開かれた。
大正時代の終わり（1926年）までに，新たな帝国大学・医科大学が誕生した。一部の大学の設立には日清戦争賠償金が充てられた。
　　1939年（昭和14年）の状況
　　　医学部（n = 17）：
                            帝国大学 (n = 7)：東大・京大・九大・東北大・阪大・名大・北大；
                            官立医科大学 (n = 6)：千葉大・岡山大・金沢大・長崎大・新潟大・熊本大；
                            公立医科大学 (n = 1)：京府医大；
                            私立医科大学 (n = 3)：慶應大・東京慈恵医大・日本医大
        　私立医学専門学校（n = 9）：岩手，日本大学専門部，昭和，東京（東京医大），東京女子，帝国女子（東邦大），
                                         大阪（大阪医大），大阪女子（関西医大），九州（久留米大）
　　　   医学部は4年以上, 高等学校 or 大学予科の後に進学できる
　　　   医学専門学校は4〜5年制，旧制中学・高等女学校 (5年)から進学できる

第二次世界大戦中に医師が大幅に不足したため，1940年（昭和15年）に大学医学部に臨時専門部を設置，
      1943年から医学専門学校の新増設が始まった．
　　1944年から歯学部からの編入が始まった。
　　1946年から学制改革が行われ，第1回医師国家試験が行われた。
　　1947年からは新しい学制（医学部6年）が始まった。
      旧制専門学校の募集は戦後しばらく続いたので 新制と旧制が入り交じっていた。
　　京都大学は1952年（昭和27年）まで医専の卒業生を輩出した。
　　
日本の大学医学部　設立時期・経営別：
     旧帝大（1877〜1920, n = 7）：東京大，京都大，九州大，東北大，北海道大，大阪大，名古屋大
　  旧医科大（1920〜1926, n = 10）：
　　　　　　　　　　　　国立 n = 6: 千葉大，新潟大，金沢大，岡山大，長崎大，熊本大
　　　　　　　　　　　　公立 n = 1: 京都府立医大
　　　　　　　　　　　　私立 n = 3: 慶應義塾大，東京慈恵会医大，日本医大
　  旧医専（1942〜1950, n = 29）：
　　　　　　　　　　　　国立 n = 12 : 弘前大，群馬大，東京医歯大，信州大，鳥取大，徳島大，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　  三重大，神戸大，広島大，山口大，鹿児島大，岐阜大
　　　　　　　　　　　　公立 n = 7: 横浜市大，大阪市大（大阪公立大），奈良医大，和歌山医大，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　札幌医大， 福島医大，名古屋市大
　　　　　　　　　　　　私立 n = 10: 岩手医大, 昭和大，東京医大，日本大（1942年に医学部昇格），大阪医薬大，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 久留米大，東京女子医大，東邦大，関西医大，順天堂大
　  昭和新設医学部（1970〜1981, n = 34）：
　　　　　　　　　　　　国立 n = 17：旭川医大, 秋田大, 山形大, 筑波大, 富山大, 福井大, 山梨大, 浜松医大, 滋賀医大, 島根大,
　　　　　　　　　　　 　                    香川大, 愛媛大, 高知大, 佐賀大, 大分大, 宮崎大，琉球大
　　　　　　　　　　　　特定 n = 3: 防衛医大（防衛省施設等機関），自治医大（実質は総務省管轄）, 産業医大（厚労省が運営費用を助成）
                                    私立 n = 14: 獨協医大, 埼玉医大, 杏林大, 帝京大, 北里大, 聖マリアンナ医大, 東海大
　　　　　　　　　　　　　　　　　　金沢医大, 愛知医大, 藤田医大, 近畿大, 兵庫医大, 川崎医大, 福岡大
　  平成新設私立医学部（2016〜2017, n = 2）：東北医薬大，国際福祉医療大
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1947〜1968年　実施修練制度（インターン）
2004年　臨床研修の必修化　
2005年　共用試験（CBT, OSCE）の導入

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