病理における測定の表記

開始 2011年05月12日 最終更新 2018年12月09日 改行の調整など

【肉眼的記述】Macroscopic description
・単位は cm (センチメートル),で小数点第1位まで記載する
       e.g. 0.9 cm in greatest dimension
       「測定器具に付いている最小目盛りの10分の1までを目分量で読みとる」
       を計測の原則とすると,例えば 24.6 mm といった記載はありそうだが...
   実務上は,肉眼で 1 mm未満を測定することは難しいし,ほぼ意味がない

・原則として3次元で表記する
最大径を先に記載する
        e.g. 5.0 x 4.0 x 2.1 cm
・「微小」の定義は?
  0.1 cm (1 mm) 未満かな...
       e.g. 検体微小です (< 0.1 cm)

【顕微鏡的記述】Microscopic description
病変の計測は mm で記 載。
       e.g. 0.6 mm in greatest dimension
  取扱規約(金原出版)ではしばしば µmでの病変の大きさが記載されているが...
・細胞以下の構造に対して µmが用いられる。
       e.g. A small lymphocyte is about 7 µm in diameter.
・電子顕微鏡的な記述では nm が用いられる。
       e.g. The lamina densa membrane is about 30–70 nm thick.