絨毛膜羊膜炎 Chorioamnionitis (CAM)
CAMの炎症細胞浸潤はほとんど多核白血球(好中球)である。絨毛膜板への好中球浸潤
により絨毛膜羊膜炎の診断に至る。炎症が高度になると羊膜下に及び,胎膜壊死,膿瘍を示す。臍帯に炎症が及ぶと臍帯血管炎,臍帯間質炎症を来す
(funisitis)。カンジダ症では臍帯表面に限局して病原体がみられる。慢性期になると好中球浸潤は減少し,少数の単核炎症細胞浸潤と線維芽細胞増
殖を認める。
石灰化は Wilson-Mikity 症候群と関連しているかも知れない。
Blanc 分類(最近使わなくなったように思われる)
Stage I: Intervillositis (subchorionic)...絨毛 chorion に好中球が付着
Stage II: Chorionitis: 絨毛 chorionに多核白血球が浸潤
Stage III: 絨毛 chorionから羊膜 amnion に炎症細胞浸潤が浸潤
Stage 1: 内皮に付着
Stage 2: 血管壁に浸潤
Stage 3: Wharton's jellyに浸潤